過払い金が発生するまでの取引期間は、過払い金請求を完済後にするのか借金返済中にするのかによって異なります。
完済後に過払い金請求をする場合、取引期間は特に問題になりません。 借金を完済している場合には過払い金から差し引かれるものがないので、全額の過払い金を請求できます。 |
これに対して、借金返済中に過払い金請求をする場合には、ある程度の取引期間が必要になります。
借金返済中の場合、利息制限法を超過する利率による払いすぎ利息があったとしても、まずはそれをもって今の借金残金を完済してしまわないといけません。
払いすぎた利息が借金残高を上回らないと、借金が残ってしまうので過払い金請求はできないのです。
このように、借金残金を完済するだけの過払い金が発生するためには、一定の取引期間が必要になります。
具体的に必要な期間は、ケースによっても異なります。
借金の残額が少ない場合には取引期間が短くても過払い金が発生する可能性が高くなりますし、もともと高額な取引をしていたケースでも、取引期間が短くても過払い金が発生する可能性が高いです。
借金返済中に過払い金が発生するまでの取引期間については、だいたい5年が目途となります。そこで、平成20年より前に5年以上消費者金融などと取引していた場合には、過払い金請求ができる可能性が高くなります。